学生時代に競技ダンスを踊るようになってから、ジャズ・スタンダードを聴く機会が増えました。そんな中で最もハマったのはナット・キング・コール。近年になって娘(ナタリー・コール)の歌声とミキシングされた曲がヒットしたのが印象的。(文中敬称略)
美空ひばりも惚れ込んだ、ナット”キング”コールの美声
Nat King Cole – “Stardust”
美空ひばりもぞっこん惚れ込んだ
とにかく「ええ声」してます。歌い方も丁寧で情感たっぷりに歌い上げる・・・まさに「歌い上げる」という表現がぴったりするようなシンガーでした。
美空ひばりがナット・キング・コールの歌にぞっこん惚れ込んでいたというエピソードも、さもありなんと思います。美空ひばりは1960年に英語で歌った『ナット・キング・コールをしのんで ひばりジャズを歌う』というレコードも出しています。
ジャズ・ピアニストからスタート
ナット・キング・コールはもとはジャズピアニストとして活動をスタートしています。
1930年代からピアニストとして活動。スウィング・ジャズ時代末期の傑出したピアニストとしての業績を残した。
1939年にピアノ、ギター、ベースのシンプルな編成からなる「ナット・キング・コール・トリオ」を結成。 ビッグバンドの時代におけるコールの編成は革新的とみられ、トリオバンド流行の火付け役となった。
ピアニストとしての活動の間、艶のある声を買われて、歌手としても活動するに至った・・・
ナット・キング・コール ー Wikipedia より引用
1939年にピアノ、ギター、ベースのシンプルな編成からなる「ナット・キング・コール・トリオ」を結成。このシンプルな編成が革新的で、トリオバンド流行の火付け役となったとのこと。
ソロ活動になってからも、時々ピアノを聴かせます。これがまた軽妙で良いんです。
Nat King Cole – “It’s Only A Paper Moon”
娘(ナタリー・コール)との「夢の」共演
ナット・キング・コールは1965年2月に肺がんで亡くなります。その当時14歳だった娘のナタリー・コールは、1991年に、父親の声をオーバーダビングさせたデュエット曲「アンフォゲッタブル」をヒットさせます。
Unforgettable (Duet with Nat King Cole)
Natalie Cole – Unforgettable (Live at Singapore International Jazz Festival 2014)
ナット・キング・コールの「Unforgettable」をよく聴いていた自分にとっては鳥肌モノでしたね。バックに映される在りし日の父と娘の姿も感動的です。(ただし上の動画のナタリー・コールはもう声が出なくなっているのかな?)
なぜ「キング」と呼ばれている?
本名は、ナサニエル・アダムズ・コールズ(Nathaniel Adams Coles)。
一説によると、まだ駆け出しの頃に、酔った客がふざけて紙で作った王冠を彼の頭にかぶせたことから「キング」という愛称がついたとか。