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KISS | ジーン・シモンズの2千ドルお宝BOX

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中学時代にKISSが大ブレイク。美術の授業中に顔にペインティングをしてふざけていた。最も目立ったジーン・シモンズは2017年に豪華スペシャル・ボックスを発売している。ファン垂涎のアイテムが満載のこのボックスは2018年9月のThe Vault Experienceで、ジーン・シモンズ本人が来日し手渡ししてくれる。(文中敬称略)

中学時代に大ブレイクしたKISS

中学生のときクラスメートのHくんは、近所のとんかつ屋さんの子でした。

彼は趣味でドラムを叩いており、当時に日本でも大ブレイクしていたKISSの大ファンでした。

Kiss – KISS – Rocks Vegas Trailer

美術の授業はKISSのペインティング大会

中学校の美術の授業中。授業と言っても当時の美術の先生はほとんど教室に顔を出さず、各自が勝手に創作活動を行う「自習」のような状態でした。

ある日、絵の具を使って絵を描く「自習」の時間中のこと。とんかつ屋のHくん(私の前の席に座っていた)は、私の顔をまじまじ見ながら、切り出してきました。

「奥野の顔にKISSのペインティングさせてくれない? 」

「えっ? いいよ・・・」

「誰がいい?」

「やっぱり、あの舌出して、炎や血を吐いているのが一番カッコ良いよね」

「そうだよね!! ジーン・シモンズかっちょいいーよね!」

 
 

そしてHくんは、私の顔を白く塗ると、何も見ずにすらすらとジーン・シモンズの模様を描いていったのでした。

それを傍らで見ていたAくんが「おれにも描いて!」と加わってきました。

Hくんは「おう!」とか言いながらも、私の顔のペインティングの出来に満足してしまったのか、Aくんの顔にはポール・スタンレーの星マーク1個をチョコチョコっと描いて終わらせてしまいました。

 
 

せっかく描いてもらったので、多くの人に見てもらわないともったいないです。私達は教室を抜け出して、他のクラスへいたずらをしに行きました。

授業中の教室の窓からそっと中を覗き込んでいれば、誰かしら気がつく奴がいます。「あははー! KISSだーー!」

そして教室内がざわつき始めてくると、教師が気がついて出てくる前に廊下を走って逃げて違うフロアへ移動します。

今思えば、あれはコスプレのはしりと言うのでしょうか? コスプレイヤーになろうとは思いませんが、気持ちは何となく理解できます。

 

「実業家」ジーン・シモンズのお宝ボックス

そんなKISSのジーン・シモンズ。2017年の秋から「ロック生活50周年(1966~2016年)を記念したスペシャル・ボックス」を発売しています。

価格はUS$2,000(約22万円)です。

 
 
 

豪華特典が満載。ネット注文のみ

大きさ約45cm x 約65cm、重量約17kgのスペシャル・ボックスの中身は次のとおりです。

・未発表音源を含む150曲の10枚組CD ・豪華写真集 ・ジーン・シモンズのフィギュア+巨大メダル ・ジーン・シモンズの私物を一品封入

さらに、ジーン・シモンズが一人ずつボックスを手渡しし、サインや記念撮影に応じるという特典付き

US$2,000となるこの『ザ・ヴォールト・エクスペリエンス』の詳細はこうだ。

■KISSのメンバーや、他ロック・レジェンドを多数フィーチャーした、150曲にも及ぶジーン・シモンズの未発表音源を収録した10枚組CD。

■ここに収録される未発表音源は、デジタルや他の形態での発売の予定はなく、『ザ・ヴォールト・エクスペリエンス』でしか聴けない貴重な音源ばかり。

■ジーン・シモンズの50年にも及ぶキャリアから多数の未発表写真や文章を掲載した、30cm x 30cmの豪華写真集(革製の表紙仕様)。

■ジーン・シモンズの限定盤ノン・メイクアップ・アクシ■ジーン・シモンズの数々の私物の中から本人が選んだ、一点ものの記念品を一品封入。

購入者は1対1でジーンと会い、この記念すべきボックス・セットを受け取り、そして写真撮影やサインなどをもらえるという非常に貴重な体験を経験することになる。

BARKS ー  ジーン・シモンズの前代未聞のボックス・セット、重量17kgをファンに手渡し より引用

ジーン・シモンズの前代未聞のボックス・セット、重量17kgをファンに手渡し | BARKS
ジーン・シモンズが、自身のロック生活50周年(1966年~2016年)を記念して、Rhino Recordsとのパートナーシップによる前代未聞のボックス・セット『ジーン・シモンズ:ザ・ヴォールト・エクスペリエンス(...
 

ファンへの恩返し+音楽ダウンロード文化への抵抗

下のインタビュー記事では、ジーン・シモンズは「ファンに恩返しをしたい。ボディーガードもいない昔の関係性に戻したかった」と語っています。

俺には金があるわけだけど、でも自力で稼げたわけじゃない。ファンのおかげでこうして自分も夢にも思わなかったような生活が送れているわけでね。

だからファンに恩返しをしたいと思ったんだ。 関係性を変えたいんだよ。

 

今こうやって会話しているみたいに、ボディーガードもいなくて、余計なことが何もない関係性に戻したいって思ったんだ。それがお恩返しになるんじゃないかって思うんだよ。

だから飛行機代やホテル代も自分で払うし、セキュリティとか保険も自前でやるんだ。金は損するわけだけど、それでいいんだよ。

NME Japan より引用
 
また、音楽はダウンロードやストリーミングが中心となって、若手のミュージシャンが稼げなくなっている現実をぼやき、このボックスをあえて手渡しする意義を訴えています。
 
 

ファンにボックスを手渡すイベントの様子

イベント会場でボックスを手渡すさいの様子を写した映像が公式YouTubeにアップロードされていた時期がありました。

参加者は、ジーン・シモンズからボックスに直接サインしてもらったり、封入された記念品の説明を受けたりしていました。

2:12~の男性は、ジーン・シモンズ愛用の腕時計が入っていたようです。

20万円ちょっとでこれだけ立派なグッズと手厚いサービスを受けられるとしたら、熱烈なファンにはたまらないでしょうね。

 

『ザ・ホーム・エクスペリエンス』(US,000)

ボックスとは別のサービスとして「ザ・ホーム・エクスペリエンス」というプログラムも準備されています。

ジーン・シモンズ本人が直接ファンの自宅を訪れ、2時間一緒に時間を過ごせるというもの。

購入者は25人まで友達や家族をこの招待することができ、ジーン・シモンズと音楽を聴きながら写真撮影やサイン、質問などができるとのこと。

実際行われた「ザ・ホーム・エクスペリエンス」の様子 ↓

 

日本でのエクスペリエンスイベントは2018年9月4日?

スケジュールによれば、日本での「手渡し」イベントは2018年9月4日に予定!

 

自分はコアなファンではないけれども、すごく魅力的だなーと関心が強いです。

 
(2018/9/7追記)

予定からJapanが消えてしまったので、日本での購入者がいなかった(または少なかった)のでしょうね。

 

KISSは素顔でも活躍している

余談ですが、顔のペインティングが印象的なKISS。実は、途中の1983年~1995年は素顔で活動しています。

Kiss – Heaven’s On Fire

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