たい焼きが好き過ぎる”レジェンド”エアロスミス。2017年に「フェアウェルツアー(さよならツアー)」というバンド解散も示唆するツアーを行いました。途中でスティーヴン・タイラーの病気のためツアーを中止したり、ライブを復活したり、その真意はいまだハッキリとしません。なにせもう高齢なので少し心配です。ざっと経緯を整理しました。(文中敬称略)
アメリカン・ロックの「レジェンド」エアロスミス
エアロスミスの結成は何と1970年。キッス(KISS)やクイーン(QUEEN)ともに「3大バンド」と呼ばれていたことからも、若い世代の人も、エアロスミスの長い歴史と人気が想像できると思います。
2001年に『ロックの殿堂』入りしました。初来日は1977年。そして1998年には海外アーティスト「初」となる「4大ドームツアー(東京、なごや、大阪、福岡)」を行っています。
代表曲は「ミス・ア・シング」(I Don’t Want to Miss a Thing)で、映画『アルマゲドン』主題歌。エアロスミスにとってビルボード全米シングルチャート1位が初めてというのは意外でした。
2016年11月「フェアウェル・ツアー」を公表
エアロスミスは2016年に「フェアウェル(さよなら)ツアー」を行うことを公表するも真意が曖昧で混乱を招きました。
スティーヴン・タイラーがラジオ番組でコメント
2016年6月、スティーヴン・タイラーがラジオ番組で「2017年にフェアウェル(さよなら)ツアーを行う」とコメントしました。
「潮時なんだ」とも発言。しかし、ツアーの期間は「たぶん永遠だ」と回答し、真意がよくわからない状況でした。
6月24日付米音楽誌ローリング・ストーン(電子版)などによると、タイラーは同21日、人気の衛星ラジオ番組「ハワード・スターン・ショー」に電話出演。
その際、7月発売のソロアルバムの話題になり、DJのスターンに「(ソロアルバムに合わせ)5月から8月に計30のソロ公演を行い、来年、たぶんバンドのさよならツアーを行う」と爆弾発言。
さらに「このバンドを本当に心から愛している。否定したいのは山々だが…さよならツアーをやるのは間違いない。潮時なんだ」と胸の内を明かした。
驚いたスターンが念押ししたところ、タイラーは「そうだと思う。来年だ」と返答。
65歳になるギター奏者、ジョー・ペリーも承知していると明かし、事実上のバンド解散との認識を示した。
ところが、さよならツアーの期間を問われると「たぶん永遠だ」との答え。
2017年にヨーロッパでフェアウェルツアー
2016年11月には正式に「2017年にヨーロッパでフェアウェルツアーを行う」と発表されました。
しかし、この告知映像でも解散のうわさの真相については明言を避けています。
エアロスミスは、ライブ映像をフィーチャーした2分ほどのツアー告知映像と共に、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーがキャスターに扮したAerosmith News Networkの映像を公開。
この中で、タイラーが「これが最後になるって噂は事実なのか?」と問うと、ペリーは「どうだか」と答えている。
BARKS より引用
スティーヴン・タイラーの健康問題?
2018年3月で70才のスティーヴン・タイラー
エアロスミスの「顔」とも言えるスティーヴン・タイラーは、2018年3月26日で『70才』となりました。
1948年生まれの日本の芸能人といえば、沢田研二、井上陽水、谷村新司といったあたりです。
スティーヴン・タイラーは超大物アーティストでありながら、街なかでのその気さくな言動がときどきニュースとなっています。
ストリート・ミュージシャンと気軽に交流する
路上で演奏するミュージシャンにを気に入ると乱入してしまう現場が報告されています。
2015年9月、ヘルシンキの路上で若い男性が歌う「I Don’t Want to Miss a Thing」に飛び入り参加。
2013年8月、大阪梅田の路上で演奏する『イーゼル芸術工房』というバンドに飛び入り参加。
バンドのメンバーを翌日のエアロスミスのコンサートと楽屋に招待するというサプライズも。
本人がストリートで即興演奏してしまうこともあります
ヘルシンキの路上で即興演奏(本人のFacebook)
人目を気にせず、気軽に街をぶらつく
大阪でのコンサート期間中に、十三のドンキにふらっと現れたとか
2017年4月にも渋谷で普通に買い物する姿を目撃されています。
大統領を前にしてもこの自然体!笑
2017年9月 緊急治療のためツアー中止→病名非公表
エアロスミスは2017年9月「スティーヴン・タイラーの病気のため」として、南米ツアーの4公演をキャンセルしました。
具体的な病名は公表されていませんが、「アメリカの主治医しか処置できない治療」を受けるためにアメリカへ戻らざるを得なくなったとのこと。
「発作をおこした」という報道は本人が否定しています。
9月26日にツイッターで、この病は命に関わることではないこと、しかし今後のパフォーマンスを維持するためにはすぐに治療を受ける必要があることを伝え、ファンを安心させた。
「どうか心配しないで欲しい」と声明は続く、「命に関わる状況ではないけれど、今後のパフォーマンスを持続し、維持するためには、すぐに治療を受けて療養しなければならない。必ず戻ると約束するよ。
udiscovermusic より引用
「病気は命に関わることではない」とツイートし、実際に翌月の10月にはカナダで行われたチャリティーライブに参加していました。