バブル期の1989年に曲が大ヒットし、エロチックなダンスとともにブームを巻き起こした ランバダ / Lambada。ダンス曲を世に送り出した カオマ / Kaoma は、実はフランスのグループです。
ボリビアのバンドの曲を勝手に拝借して別物にしてしまった破茶滅茶ぶりも時代を感じさせます。(文中敬称略)
バブル絶頂期に大ブームとなった『ランバダ』の曲とダンス
先日、テレビから懐かしい曲が流れてきました。日本のバブル絶頂期である平成元年(1989年)にヒットした カオマ / Kaoma の ランバダ / Lambada です。
曲とともに「ランバダ」と呼ばれた独特のダンスもブームとなりました。
男女がペアで踊るダンスであるが、密着度が高く、腰をくねくね動かすパフォーマンスと時に片足を相手の股の間に入れてお互いの股間(局部)を太股で刺激するように擦り合わせ腰をすり寄せる格好をする、極めてエロチックなダンスとして話題になった。
1980年代に日本で流行していたディスコでは、そのエロチックさ故にランバダを踊ることを禁止する所も現れた。
ランバダーWikipedia より引用
KAOMA Lambada
”ランバダ”のカオマはフランスのポップス・バンド
カオマ / Kaoma は、1989年にフランスで結成されたバンド。グループは、セネガル人、フランス人とブラジル人で構成されていました。
バンド結成の1989年にリリースした “Chorando se foi”(ポルトガル語で「泣きながら」・・・一般的には ”ランバダ / Lambada” として知られる)が大ヒットします。
ランバダが収録されたアルバムは “World Beat” です。
セカンド・シングル “Dançando Lambada” 全米ラテン3位
アルバム『World Beat』からの2ndシングル曲 “Dançando Lambada” もヒットしました。
KAOMA Dançando Lambada
ランバダはロス・カルカス(Los Kjarkas)の曲の盗作?
ところで、カオマのランバダの原曲は、ボリビアのフォルクローレ(民族音楽)グループ ロス・カルカス / Los Kjarkas が1981年にリリースした “Llorando se fue” (泣きながら) です。
アップテンポにしてオリジナルのイメージを相当に変えてしまった「ランバダ」ですが、事実上『盗作』とされ、後に裁判を経てロス・カルカス側に著作権料が支払われたとのこと。
Kjarkas – Llorando Se Fue (1981)
ランバダを日本では石井明美がカバー
ちなみに日本では、1990年に石井明美※が『ランバダ』をカバーしてヒットさせています。
(※代表曲はテレビドラマ『男女7人夏物語』の主題歌「CHA-CHA-CHA」)