エリック・カルメンの代表作「オール・バイ・マイセルフ」は今でも時々耳にする名曲です。
この曲がロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲をモチーフとしていることを最近知りました。
比較してみたら一部パートはほぼ同じじゃん!という話です。(文中敬称略)
エリック・カルメンの代表作「オール・バイ・マイセルフ」はセリーヌ・ディオンもカバー
アメリカのミュージシャン ”エリック・カルメン / Eric Carmen” による1975年の大ヒット曲 ”オール・バイ・マイセルフ / All by Myself” ・・・
私が1980年代から好きで、よく聴いたりカラオケで歌ったりした曲です。
1997年にカナダのスター歌手「セリーヌ・ディオン」のカバーによって大ヒットした曲としても有名です(全米4位)。
オール・バイ・マイセルフは「ラフマニノフ”ピアノ協奏曲第2番”をモチーフとした」
ところでこの「オール・バイ・マイセルフ」。セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲をモチーフにしているというエピソードを最近知りました。
インターネット上では時々取り上げられていたようですが、私は初めて知って少なからずショックをうけました。
私は以前に書いた記事 ビリー・ジョエル | This Night ベートーヴェンのソナタ「悲愴」聴き比べ では、ビリー・ジョエルが「This Night」でベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の一節をそのまま利用していました。
このエリック・カルメンの「オール・バイ・マイセルフ」も、ラフマニノフのピアノ協奏曲の一節をそのまま拝借したパートがあるのです。
1976年、「オール・バイ・マイセルフ」が全米2位の大ヒットを記録した。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をモチーフにしたこの曲は、途中にピアノ協奏を挟んだ7分超のドラマチックな大曲。
多くの歌手にカバーされたほか、日本では何度かCMに使われたことがある。
それでは、問題? の酷似している部分を続けて聴いてみましょう。
原曲:ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ー第2楽章
まずは、原曲である「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ー第2楽章」です。
下の動画をクリックすると、該当部分(01:45~02:15)が自動再生されます。
河村尚子 Hisakokawamura ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 第2楽章
エリック・カルメンのオール・バイ・マイセルフ
次に、エリック・カルメンの「オール・バイ・マイセルフ」。
下の動画をクリックすると該当部分(00:28~00:55)が自動再生されます。
Eric Carmen – All by Myself (Audio)
どうでしょう? オール・バイ・マイセルフが盛り上がっていくパートがほぼ同じに聴こえます。
たとえパクリであっても曲は好きだけど・・・
一部が(悪く言えば)パクリであっても、この曲が好きであることには変わりありません。
しかしながら、数年前の「類似デザイン問題」の過剰にも思える叩かれ方を思い出しました。
デザインも音楽も同じ「芸術作品」なのに、その寛容度に大きな差があることに違和感を覚えてしまうのです。