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ビリー・ジョエル・バンド | 黄金期メンバーだけで再集結した

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ビリー・ジョエルのトップ10の曲を全て演奏した「ビリージョエルバンド」。オリジナルメンバーはビリー・ジョエルとの確執が深まり解雇。ベーシストの自殺や金銭トラブルによる訴訟へと発展し、結局バラバラになってしまいました。

ところが時を経て、還暦を超えたメンバー達(ビリー・ジョエルを除く)が再集結し、2014年にバンドを結成して活動をしていることはあまり知られていません。(文中敬称略)

ビリー・ジョエル VS バンドメンバーの確執

ビリー・ジョエルの黄金期のバックを支え、ミュージックビデオにも一緒に登場していた”ビリー・ジョエルバンド”。実は、オリジナルメンバーはビリー・ジョエルと喧嘩別れのような形で解雇されてしまいました。

ビリー・ジョエルとバンドメンバーの確執の原因はお互いの「認識のずれ」が強いようです。

バンドメンバーの認識曲は「バンドとして」作ってヒットさせたのだから相応の報酬が得られるべきだ
ビリー・ジョエルの認識あくまで「ソロ活動」がメイン

ドラマーのリバティー・デヴィートが本の中で語った「ビリーじゃなくてビートルズに入りたかった」という発言が象徴的です。

「かけがえのないバンドの一員」というメンバーの認識に対して、ビリー・ジョエルがソロとバンドの線引きを明確にしていなかったのが原因でしょう。

その曖昧さが、ビリー・ジョエルの仲間思いの優しさからくるものなのか、目立ちたがり屋でかつ面倒くさい揉め事を避けていたのか、どちらなのか真相は分かりません。

ただし、当時のレコードジャケットやライナーノーツには「ビリー・ジョエル・バンド」としてメンバーの写真や紹介がかなり大きく扱われていました。

それを見た私も子どもながらに「でも、なんでバンドじゃなくてソロでリリースしているのだろう? メンバーたちはどう思っているのだろう?」と疑問に思いました

 

ビリー・ジョエルと金銭トラブル~訴訟~和解

ドラマーのリバティー・デヴィートの場合は未払いの著作権料について、2009年5月に訴訟を起こすまでに発展しました。そしてこれは2010年に和解しています。

訴訟の内容は「1975年~1990年にレコーディングした11枚のアルバムの売上に係る著作権料の支払いがされていない」というものです。

B・ジョエル、元ドラマーとの著作権料訴訟が和解

[ニューヨーク 21日 ロイター] 米歌手ビリー・ジョエルさんの元ドラマーが、制作に携わったアルバムの著作権使用料が支払われていないとして訴えを起こしていた問題は、両者の和解によって解決した。ジョエルさんの弁護士が21日発表した。

ジョエルさんと長年活動を共にしてきた元ドラマーのリバティ・デビットさんは、アルバム「ストレンジャー」、「ニューヨーク52番街」、「グラス・ハウス」、「ストーム・ハウス」などの制作に参加したほか、コンサートツアーのバンドメンバーでもあった。

 デビットさんは昨年5月、1975年から1990年にレコーディングした11枚のアルバムの売り上げを元にした著作権使用料を支払うとの合意が履行されていないとして訴えを起こしていた。同期間のアルバム販売枚数は全世界で1億枚以上に上る

 ジョエルさんの代理人は「訴訟は友好的に解決した」としたが、和解条件についてはコメントしなかった。

ロイター通信 2010年4月22日 より引用

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バンドメンバーのみで再集結 The Lords of 52nd Street

ビリー・ジョエルは、確執が深くなったバンドメンバーを1988年~1989年に解雇してしまいました。

そのメンバーの一人ベースのダグ・ステッグマイヤー(Doug Stegmeyer)は、1995年にピストルで自分の頭を撃ち抜いて亡くなってしまいます。

それから20年の時を経て、残った元メンバーたちが再集結して「The Lords of 52nd Street」というバンドで活動を始めました。

 

ビリー・ジョエルはいない

ビリー・ジョエルのポジションである「ピアノとボーカル」には、デヴィッド・クラークという、ビリー・ジョエルのトリビュートバンドをやっていた人物を加えています。

 
The Lords of 52nd Street
 

The Lords of 52nd Street – Say Goodbye to Hollywood LIVE – Official Video

 

歌声を除けば、まさに当時のビリー・ジョエルのサウンドそのものです。的確に表現するのは難しいのです。

しかしオリジナルメンバーが去ってからの曲やライブで聴く音とは違うのです。

私が20代になってビリー・ジョエルの新作を聴かなくなったのも、もしかするとバンドメンバー入替えの影響があるのかも。


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