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荒川静香トリノ五輪「トゥーランドット」Time To Say Goodbye と似てる?

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2006年のイタリア・トリノで開かれたオリンピックで、日本の荒川静香がフィギュアスケートの女子シングルで優勝。フリー演技で利用した音楽はオペラ「トゥーランドット」の曲です。

聞き耳立てた若い子の会話に誤解があったので、正解を書いてみました。(文中敬称略)

フィギュアスケートでよく聴く? ”Time To Say Goodbye”

ある場所で私と同じテーブルに座った「二十歳前の女子2名」。

ふと流れてきたBGMについて、二人がお喋りを始めたので、私はつい聞き耳を立ててしまいました。

話のタネとなった曲は、イギリス人ソプラノ歌手 ”サラ・ブライトマン / Sarah Brightman” が歌う ”Time To Say Goodbye / 君と旅立とう” でした。

サラ・ブライトマン – Time To Say Goodbye(2003Version)

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”Time To Say Goodbye”はフィギュアスケートでよく使われている曲!?

私が聞き耳を立てた、二人の女子の会話は次のような内容でした。

「あー、この曲なんか良いよねー」

「しっとりするよねー。 なんて曲だっけ?」

「うーん、思い出せないけど・・・ ほら、フィギュアスケートで使ってない?」

「そうそう。 浅田真央ちゃんとか!?」

「うんうん。 それに荒川静香のオリンピックとかこれじゃない?」

「トリノでイナバウアーの曲だよねー。 そうだそうだ!!」

はい。フィギュアスケートで時々使われているのは確かですよ。

荒川静香がトリノ五輪で使用したのは”Time To Say Goodbye” ではないよ!

でも荒川静香がトリノオリンピックで優勝したときの曲は、この ”Time To Say Goodbye” ではありません!

「違うよ」と教えてあげようかと思いました。しかし、

トゥ・・・トゥ・・・あれ? 何だっけ!?

コレですわ!! もう50歳を超えるとド忘れが激しくなります ヽ(´o`;

というわけで、女子たちの間違いは分かっていながら、正しい答えを教えてあげることが出来なかったのでした。

荒川静香トリノオリンピックの優勝曲は「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」

後でGoogle先生に聞いてみたら一発で解決しました。

オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」

作曲:ジャコモ・プッチーニ / Giacomo Puccini

これでした!

オリンピックのフリー演技で使用したのはヴァネッサ・メイのバイオリン曲

しかしですね、荒川静香がトリノオリンピックのフリー演技で使った曲は歌声は入っていないのです。

シンガポール出身のヴァイオリニスト ”ヴァネッサ・メイ / Vanessa-Mae” のヴァイオリンがメインの曲なんです。

Nessun Dorma (From Violin Fantasy on Puccini’s Turandot) – Vanessa-Mae

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「トゥーランドット」は男性テノール歌手パヴァロッティの十八番

さらに言えば、もともと「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」は男性テノール歌手 ”ルチアーノ・パヴァロッティ / Luciano Pavarotti” の十八番(おはこ)の一つです。

パヴァロッティは、実はトリノオリンピックの開会式でも、この「トゥーランドット」を歌っています。

Luciano Pavarotti’s Last Public Performance – Torino 2006 Opening Ceremony | Music Monday

同じメロディーでも想起するものが異なる”脳みそ”の不思議

同じメロディーの曲でも、聞く人の環境や思い込みによって想起するものが違う・・・

当たり前のことではあります。しかし脳みそってホントに不思議なやつだなーと改めて思いました。

▼トリノ五輪での荒川静香の実際の演技
(Olympic公式チャンネル)

▼DVDで手元に置いておきたいなら

クラシカル・クロスオーバーを人気ジャンルに押し上げた”Time To Say Goodbye”

参考までに Time To Say Goodbye が世界的な大ヒット曲となった生い立ちを振り返っておきましょう。

イタリアのボチェッリのイタリア語の曲のヒットから始まった

この曲は、もとはイタリア人歌手 ”アンドレア・ボチェッリ / Andrea Bocelli” が1995年に ”Con Te Partirò / コン・テ・パルティロ” の曲名で歌い、ヒットさせました。

Con Te Partirò – Andrea Bocelli

サラ・ブライトマンとのデュエットと英語化タイトルで世界的な大ヒットに

翌年1996年に、サラ・ブライトマンボチェッリにデュエットを申し出ます。

そして曲名を ”Time To Say Goodbye” に変更し、歌詞の一部もイタリア語から英語へ変えてリリース。世界的な大ヒットとなりました。

下の動画はボチェッリサラ・ブライトマンのデュエット版です。

Time To Say Goodbye (Live) – Andrea Bocelli, Sarah Brightman

↓サラ・ブライトマンとのデュエット曲も収録されているベスト盤

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