1980年12月9日にジョン・レノンが死亡。その翌月にリリースされた名曲「ウーマン」は、アルバム「ダブル・ファンタジー」からのシングルカット曲。
ジョンとヨーコがキスするジャケット写真を撮影したのは巨匠「篠山紀信」。実は、篠山紀信が35年間封印していた未公開フォトの豪華写真集が2015年に発売されています。(文中敬称略)
「ウーマン / WOMAN」ジョン・レノンに惹き込まれた曲
1980年12月8日、狂信的なファン(とされる)に撃たれて亡くなったジョン・レノン。年が明けて世の中の騒動が一段落し始めたころに、よくラジオから流れてきたのが、ジョンの”死後”最初のシングル曲である「ウーマン / WOMAN」でした。
WOMAN. (Ultimate Mix, 2020) – John Lennon (official music video HD)
決して派手な曲ではありませんが、繰り返し聴くうちにその歌詞とジョン・レノンの歌声にどんどんと惹き込まれました。そしてジョンの生い立ちやヨーコ・オノとの関係などを調べ始めるようになったのでした。
ちなみにこの曲「ウーマン / WOMAN」は、ヘヴィメタルの帝王 オジー・オズボーン / Ozzy Osbourne もカバーして歌っています。
Woman – Ozzy Osbourne
▼アルバム『Under Cover』5曲目
ジョン・レノンの遺作となったアルバム『ダブル・ファンタジー / Double Fantasy』
”ウーマン / Woman” は、ジョンが銃で撃たれて亡くなった直後の1981年1月にリリースされた曲。アルバム『ダブル・ファンタジー / Double Fantasy』からは スターティング・オーヴァー / (Just Like) Starting Over に続く2枚めのシングルカット曲でした。
この ダブル・ファンタジー / Double Fantasy は、ジョン・レノンとヨーコ・オノがキスするジャケット写真が印象的。実は、この写真を撮ったカメラマンは、日本の巨匠「篠山紀信(しのやまきしん)」です。
篠山紀信が35年間封印していた未公開フォトが豪華写真集に
ジョン・レノンが凶弾に倒れる3ヶ月前、篠山紀信はヨーコ・オノの依頼を受けてジョンとヨーコの撮影を行いました。
そこで撮影した約800枚の写真は、ジョン・レノンの遺作となったアルバムに使用されたもの以外は、篠山紀信によって封印されていました。
ところが、35年後の2015年に、残された写真が豪華写真集『DOUBLE FANTASY』としてドイツの出版社TASCHENから発売されました。
>Kishin Shinoyama, John Lennon & Yoko Ono – Double Fantasy
篠山紀信が語るジョン&ヨーコ写真撮影の裏話
下の記事では篠山紀信がジョンとヨーコの撮影時のエピソードを語っています。
▼2014年12月24日発売のGQ JAPAN2月号に掲載された記事
記事によると、篠山紀信がジョン・レノンとヨーコ・オノを撮影したのは1980年9月の半ば。篠山紀信が訪れたスタジオでは『ウーマン』のレコーディングが行われている最中だったとのこと。
夕方になるとヨーコが「(アルバムの)ジャケット写真を撮ろう」と言い出したため、スタジオを出てダコタハウスに寄ってからセントラルパークに向かったのです。
(現地に行くとよく分かりますが、ダコタハウスとセントラルパークの入口は目と鼻の先です)
そしてセントラルパークでジャケットのキスの写真が撮影されたのでした。
写真集は700USドル~ヨーコ・オノと篠山紀信のサイン入り
写真集は31.2×44cmの大判サイズ。世界数量1730部限定とのこと。
うーん実物が見たい・・・